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教 育

どうする?これからの道徳

「教科」道徳への対抗軸を探る

大和久勝・今関和子/編著

どうする?これからの道徳
  • ジャンル 教 育

    判型 A5判・168ページ

    発行 2018年4月

    定価 1,650円(税込)

    ISBN978-4-86342-234-6 C0037

どのような授業をしたらいいか、
13の「授業展開」で先生方の悩みに応える!

4月からはじまった「特別の教科 道徳」。
決まった「徳目」に落とし込む問題だらけの教科書でも”考え、議論する”授業で「自分で考え判断し、行動できる子どもたちを育てたい」。

CONTENTS

第1章 どうする? これからの道徳教育と道徳の授業
……政府・文科省のねらいを明らかにして「指導内容」をテーマに学び合うことを提起。
いま、子どもたちは?
子どもの生きづらさの深まりの背景は?
特別の教科道徳はどのなような子どもを育てようとしているか?
「教育勅語」とはどんなもの?
「特設道徳」から「特別の教科 道徳」への道のり
私たちが考えてきた道徳教育は?
日本の道徳教育の歴史
価値の押しつけになってしまわないために〝考え、議論する〟道徳へ
指導内容を学びのテーマとするために新しい学習指導要領を読み解く
2018年春から何が問題になりそうか?

第2章 道徳教科書教材をどう読むか
……「擬人化」など、検定教科書を批判的検討し、教科書の問題点を指摘!
「擬人化」によるトリック
私たちの中に「刷り込まれた擬人化」を相対化しよう
道徳のために作られた「道徳読み物」
「ある時」「あるところに」は?
事実改ざん・業績主義の「偉人伝」
偉人伝でなく「歴史を切り拓いた人々」を
自己犠牲と絶対服従
生活現実の無視
きまりの押し付け
ジェンダーバイアスと人権尊重
文学や児童文学の「道徳的読み」
対話・協力・共同の視点

第3章 ”考え、議論する”道徳の授業づくり━━教科書教材を使って
……わがまま? しんせつって? 正直、だれのための規則?などの授業から
「かぼちゃのつる」わがままなの?
「はしのうえのおおかみ」しんせつってどういうこと?
「金のおの」正直って?
「きまりじゃないか」「雨のバス停留所で」だれのための規則?
「しあわせの王子」「よわむし太郎」自己責任、自己犠牲の精神を育てる?
「将来の夢」「いつかにじをかける」夢をどう育てる?
「手品師」本当の誠実さとは?
「銀のしょく台」相互理解あっての寛容

PROFILE

大和久勝

2005年3月まで東京都の小学校教諭。現在、大学講師、全国生活指導研究協議会常任委員、『生活指導』隔月刊編集長。

今関和子

東京都小学校教諭を経て、現在、大学講師。全国生活指導研究協議会常任委員。