クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

特別支援教育

思春期をともに生きる

中学校支援学級の仲間たち

加藤由紀/著 越野和之・大阪教育文化センター/編

思春期をともに生きる
  • ジャンル 特別支援教育

    判型 A5判・200ページ

    発行 2014年8月

    定価 2,200円(税込)

    ISBN978-4-86342-144-8 C0037

葛藤と選択の主体は子どもたち!

揺れる思春期、ひととの違いが気になり、
できない自分を認めて「助けて」「教えて」と言うのはそう簡単ではない。
同じ“ワケあり”の仲間の中で、お互いの強みも苦手も了解しあい、
“自分”を見出す子どもたち。
その自信を支えに、それぞれの課題に向き合っていく──。

〈もくじより〉
第1章 中学校支援学級の教育目標
第2章 集団のなかで育つ生徒たち1
……仲間になっていった3人の1年間・育ち合う仲間
第3章 集団と文化
……人類最良の文化を伝える・支援学級の
カッコ良さを伝える作品展
第4章 思春期の育ちを支える
……多人数化、多様化の中で・集団として活動できる時間割
第5章 集団のなかで育つ生徒たち2
……思春期の育ち・自分探しと自己理解・進路選択
第6章 自主編成の教科学習
……憲法の授業・読み書きの壁・各教科の学習
第7章 調理実習で育つ「誇らしい自分」と協力し合う仲間
……カレー作り
第8章 通常学級との交流、健常児の障害理解のために
……何か起きた時が学ぶ時
第9章 登校拒否・不登校をどうみるか
……支援学級を居場所にして
解説・中学校における障害児教育の可能性

PROFILE

加藤由紀

1948年生まれ。宮崎県出身。
大学卒業後、京都府立高校非常勤講師を経て大阪府に採用。
公立中学校で社会科23年、支援学級担任16年(再任用4年を含む)。
現在、大阪障害者センターの教育部門である発達支援センターぽぽろの、読み書き障害の小中学生を対象にした「ぽぽろキッズ学習室」と、「障害青年の学びの場ぽぽろスクエア」のボランティアスタッフ。
全国障害者問題研究会会員。登校拒否を克服する会世話人。歴史教育者協議会会員。
趣味は合唱。

越野和之

奈良教育大学学校教育講座教授

大阪教育文化センター

著者HP http://osaka-kyoubun.main.jp/