クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

社会・福祉

マルセを生きる!

芸人マルセ太郎に魅入られた人たち

梨花・「マルセを生きる!」実行委員会/編

12月発売
マルセを生きる!
  • ジャンル 社会・福祉

    判型 A5判・256ページ

    発行 2023年12月

    定価 2,420円(税込)

    ISBN978-4-86342-358-9 C0036

こちらは12月の発売です。12月初旬より発送開始いたします。


「スクリーンのない映画館」をはじめとする比類なき芸の数々。
演じ手と客という関係を越えた50名の証言。

生前マルセ太郎を追いかけていた人へ、いまでも時折思い出す人、すっかり忘れてしまっていた人、はたまたマルセの死後、その存在を知り、生の舞台を見逃したと地団駄踏んだ人、そして、まだマルセを知らぬ人にも。
道の途上にいる多くの人たちへ、何か響くものがあればと願っている。(「はじめに」より)

CONTENTS

はじめに
マルセ太郎のしごと

【芸に惚れる】
中毒と芸人─池田正彦
進化していく芸に魅せられて─石口俊一
マルセ遠近─二村文人
本物の芸人・本物の新劇人─土屋時子
富山とマルセさん─村田千晴
北陸の花束娘(?)から─村田由美
庭の栗の木の下で─蓑輪勝
マルセさんとの四ヶ月─小川弥生
神々しき『泥の河』─渡辺英明
マルセ太郎とフランシスコ─IKUO三橋
いずれ彼岸で会うときに─神田香織
弔辞 マルセ太郎さま─ぐるうぷ〝えん〟 被災地NGO恊働センター

【哲学に唸る】
僕の頭を変にした人─森正
ジャーナリズムへのまなざし─道面雅量
人としての矜持はどうした─卑しさに対峙した芸髙田尚文
マルセ太郎という芝居─則松直樹
怒る人、恨まない人─宋仁浩
不死身のヒーロー─鳴海八重子
Be動詞の哲学─藤井光政
私に問いかけ 十二年前の手紙─小川なつき
Be動詞─中学生のみなさんへマルセ太郎

【素顔に迫る】
お父ちゃん─小汲和子
私の師匠─マルセまゆみ
今も追っかけ─船戸咲子
腰痛裁判へのエール─西垣博
お似合いの民族衣装─崔信子
トルハルバン(石のおじいさん)─赤阪徳浩
あの日の朝のお風呂─倉澤典子
マルセ太郎と渡辺先生─尾崎博己
一隅を照らす─渡辺均二
一貫する潔さと勇気─葛西晃
もしかして─中村まり子

【病と生きる】
死をも含めて人生─数野博
舌っ足らずの議員─赤星ゆかり
とっておきの話─藤井康広
哀しいけれど「ピリオド・ライブ」─沼野健司
死と対決する勇気─八幡妹子
本当にくやしい─高橋勝子
まだ花が咲くのに太郎なぜ逝った─桜井昌司
公開されることのないライブ─日髙奉文
二〇〇一年一月二十一日、川崎病院でのマルセさん─中島淳

【身体で語る】
〝しゃべり〟の業火を燃やして─太田陽太郎
マルセ語録麻生表現研究会版
白い絹のブラウス─山縣民子
野暮が嫌い─中島和子
マルセさんが最後に遺していったもの─西口敏治
マルセさんの死が腑に落ちない─並木潤子

【文忌二十年を越えて】
文忌の記録
文忌スタッフと参加者の声
おやこ劇場の立役者─米川綾子
共鳴の人─李圭燮
「誕生パーティー」についての一考察─加藤正太郎

 

マルセ太郎プロフィール

あとがき

コラム
マルセ太郎笑いの深化論/劇作家としてのマルセ太郎/マルセ太郎の幸福論/
マルセ太郎の『芸人魂』/書けない─瀬戸芳子と森俊介の「往復書簡」/マルセ太郎の言葉を受け継ぐ

PROFILE

梨花(リカ)
マルセ太郎の娘。マルセカンパニーの芝居、『花咲く家の物語』『役者のしごと』『北の宿にハトが泣く』『イカイノ物語』に出演。20代の頃、世界17か国を放浪。そのときの体験をもとにしたトークライブを皮切りに、日常のあれこれを「動くエッセイ」として、笑いを交え、舞台で物語るようになる。以降、韓国への短期語学留学や介護のしごと、子育て、島暮らしなどを通して、「真実が一番おもしろい」(マルセ語録)を体感し、ときおり発信している。