クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

発達障害

発達障害児者の“働く”を支える

保護者・専門家によるライフ・キャリア支援

松為信雄/監修
宇野京子/編著

発達障害児者の“働く”を支える
  • ジャンル 発達障害

    判型 A5・224ページ

    発行 2023年10月

    定価 2,420円(税込)

    ISBN978-4-86342-359-6 C0036

ウェルビーイングな 「生き方」って?
生きづらさを抱える人たちが、 よりよい人生を歩むための 「働く」を考える。

「見通し」をもって、ライフキャリアを描けるように、ジョブコーチやキャリアカウンセラー、研究者や教員、作業療法士、保護者・当事者などさまざまな立場の執筆陣が、事例や経験、生き方や想いを具体的に記す。
「働く」ことの意味を問い、 自分なりの幸福軸を捉えることを、 ウェルビーイングな「生き方」の羅針盤にする。

 

CONTENTS

Part1 「働く」ということ
1 人はなぜ働くのでしょうか 濱畑法生
2 家族で取り組める「働く力」 小林隆司
3 学齢期から始める就労支援 二ノ宮あきひろ
Column
●大切にしたいキャリアアンカー─すべての人が幸せに働くために 宇野京子
●キャリア形成の縦横の軸─地域に根ざして育つ意味 宇野京子
Part2 「ライフキャリアの虹」にそって
1 障害児・者とその家族の生涯発達支援の視点 水内豊和
2 幼児期・児童期に育むソフトスキル 河本聡志
3 特別支援学校における進路指導と移行支援 今井 彩
4 特別支援教育での関わりとそれから 金田真砂予
5 教育から労働分野への移行 宇野京子
6 人生の途中で障害を背負ってしまった人、
 生まれつき障害と向き合ってきた人にとっての人生役割 南 征吾
Column
●自動車免許を取得する前に検討しておきたいこと─メリットとデメリット 宇野京子
●知的障がいがあるとされる子どもたちの学びの形や働き方をアップデートしよう 真鍋陽子
●医療現場で関わる就労支援─一緒に夢を見る、その一歩を踏み出す 峯尾 舞
Part3 障害のある人たちとの関わりから伝えたいこと
1 支援制度のない時代から歩んできた道
 発達障害の支援制度のない時代を生き抜いて~親の立場から~ 新堀和子
2 インクルーシブな職場実現のために─キャリアコンサルタントの支援菱山佳代子
3 発達障害当事者の就労とウェルビーイング 三浦じゅんいち/三浦なおみ
4 当事者、保護者、支援者として目指す多様性社会とウェルビーイング 佐々木浩則
5 障害のある子どもと日米で歩んだ経験から、そして今   早川武彦
6 支援を受ける子どもたちの立場から 日野公三
Column
●家族として、働くことを応援すること 新沼まいこ
●支援者として視座を意識する─バーンアウトしないために 宇野京子
●不登校の子どもたちに対する学びの保障について考えよう 真鍋陽子
●子どもたちの生きていく未来を知ろう─時代の流れと必要な支援とは 真鍋陽子
Part4 支援をする人へ──就労アセスメントについて
1 今、なぜアセスメントなのか 前原和明
2 就労支援─行動観察からのアセスメント 苅山和生
3 利用者自身の困り感を把握するには?
 ─日本語版職業リハビリテーション質問紙(WORQ-J)の紹介  小林隆司/牧 利恵
4 アセスメントを企業へつなぐ 宇野京子
Column
●アセスメント結果をどのように活かすか─家族や支援者へ伝えたいこと 宇野京子
●障害のある人のウェルビーイングの実現に向けて─はたらく幸せを考える 宇野京子
Part5 ウェルビーイングな生き方を支える
1 働くことを踏まえてクオリティ・オブ・ライフの向上と
 ウェルビーイングを目指す支援 松為信雄

PROFILE

松為信雄(まついのぶお) 東京通信大学教授、神奈川県立保健福祉大学名誉教授。一般社団法人職業リハビリテーション協会・松為雇用支援塾主宰。

宇野京子(うのきょうこ)職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)。現在、ハローワーク岡山に勤務。一般社団法人職業リハビリテーション協会理事。