クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

発達障害

まもなく予約開始)しょうがいのある人の
性トラブルを多面的に考える

マスターベーションをめぐる理解と支援

木全和己/著

性トラブルを多面的に考える
  • ジャンル 発達障害

    判型 A5判・124ページ

    発行 2026年8月

    定価 1,650円(税込)

    ISBN978-4-86342-418-0 C3037

行動だけを見ない。理解と支援の視点を問う

その行動は問題か。本人は何をねがい、保護者は何を悩む。支援者の本音やソーシャルワーカーの関わりは。
性と生を含む生育歴や人間関係を理解し、支援につないでいく実践例。
具体的なケース検討と支援のヒントがつまっています。

第1章:性的トラブルがなかなかおさまらない、知的な発達の遅れと自閉スペクトラム症のある青年の事例を詳しく取り上げます。
行動だけを切り取るのではなく、生育歴、家庭環境、生活環境、人との関係性をていねいに確認しながら、
支援者がどのように「見立て」を変え、「手立て」を組み直していったのかを具体的に綴ります。

第2章:小学生から中学生までの女子の相談事例4例を紹介。
共感的理解を深めるための価値観を問う関わり、言葉がある子どもとの対話、内面の成長、専用グッズの利用をテーマに。

第3章:マスターベーションの名称や意義を歴史的に振り返りながら、その理解を整理。
不適切な行動への対応だけでなく、「自己快楽」「自己制御」「自己発見」「自己秘密」の視点からとらえ直し、
支援の本質をまとめます。

CONTENTS

序章
1.「自己覚知」を意識した自己紹介
2.本書の叙述の方法  一つの事例をていねいに掘り下げてみること
3.現場の実践を支援するということ  「見立て直し」と「手立ての再設定」
❶ 事例を検討するということ
❷ 「見立て」のための情報収集と分析(アセスメント)
❸ 具体的な「手立て」のための話し合い(プランニング)
❹ 「手立て」と本人の「強み」 と
❺ 気づきと学びをわかちあう
❻ 検討した結果を実践で活かし、試してみることが大切
❼ 「立ち位置」の自覚
4.マスターベーションと 性と生(セクシュアリティ)について
5. しょうがい(ディスアビリティ)と性と生〈セクシュアリティ〉について
❶しょうがい(ディスアビリティ)の理解
❷「障害」の表記
❸ 性と生(セクシュアリティ)

第1章 知的な発達の遅れと自閉スペクトラム症のある青年の支援事例
1. 光夫さんの紹介
2. 関わりと改善に向けて
3. 家庭環境
4. 生育歴
5. 職員たちとのケース検討会
6. マスターベーションの始まり
7. 青年期以降のマスターベーション
8. はずかしい行為であるという認識
9. プライベートとパブリックの区別
10. 住宅の「貧困」
11. グループホームの職員の観察
12. 夜尿が続いていること
13. 学習支援のための教材
14. 実際の学び
15. 「学習」後のようす
16. ふたたび、日中の場での支援者会議
17. 「ふれあい」の観点からの見立て直し
18. 外出の試み
19. 実際の外出 20. 光夫さんのいまとこれから

第2章 小学生から中学生の女性の相談事例
事例1  人前で激しい自慰を行う
事例2  服の上からおもちゃで性器をさする
事例3  教室でうつ伏せになって激しい自慰をする
事例4  ワギナにスプレーボトルを入れる

第3章 マスターベーションの理解と支援
1.性器の名称
2.意義
3.不適切なマスターベーションとその支援
4.肯定的に受けとめよう
5.支援のための4つの視点
❶ 「セルフ・プレジャー(自己快楽)」としてのマスターベーション
❷「セルフ・コントロール(自己制御)」としてのマスターベーション
❸ 「セルフ・ディスカバリー(自己発見)」としてのマスターベーション
❹「セルフ・プライバシー(自己秘密)」としてのマスターベーション

おわりに

PROFILE

日本福祉大学社会福祉学部教授