クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

社会・福祉

障害のある人の暮らす権利

ともに歩む支援者たちへ

田中智子・三木裕和・障害者の暮らしを支えるゼミナール/編著

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障害のある人の暮らす権利
  • ジャンル 社会・福祉

    判型 A5判・286ページ

    発行 2025年6月

    定価 2,640円(税込)

    ISBN978-4-86342-392-3 C0036

暮らしに寄り添い続けるすべての支援者に、敬意とエールを

入所施設・グループホームなどで暮らす人は、いまや30万人を超える。
家族からの自立、意思決定、子育て支援、触法、強度行動障害など、8ケース+コメントで読み解く「暮らしの場における専門性」の理論化の到達点。
支援の現場での悩みこそが専門性を育む。

CONTENTS

PART 1 〈実践編〉障害者の暮らしの場─実践の到達点
CHAPTER 1 生活の支援の専門性を探る
CASE 1  家族からの自立 安心できる居場所を求めて……
     ──家族関係に課題をもつ事例から(尾上真由美)
▶ COMMENT いつも見守り、応援してくれる支援者がいる人生(三木裕和)
CASE 2  家族の支援 「子どもより先に死なない」親の想い
     ──障害の重い仲間の暮らしを支えて(大田哲嗣)
▶ COMMENT 社会正義としての社会的支援(田中智子)
CASE 3 暮らしを築く 信頼できる親密な関係をつくる(中村智恵)
▶ COMMENT “親密な関係” をつくる実践の意味するところ(田中智子)
〈COLUMN 1〉暮らしを通しての障害受容──人生の軌跡を振り返って(武田賢二)

CHAPTER 2 ライフステージを支える
CASE 4  子育て支援 私、支援を受けてこの子を育てる
     ──知的障害があるシングルマザーをグループホームで支える(山口博之)
▶ COMMENT 障害のある人の家族をつくる権利と支援者の役割(塚本洋平)
CASE 5 障害者の意思決定 自分らしい暮らしを築く──共に問題を乗り越える(安東昭洋)
▶ COMMENT 自分らしい暮らしの実現と支援者の関わり(遠藤清美)
CASE 6  老いに向き合う 「ウチに帰りたいけど、ここはどこですか」と悩む
     ──65 歳を迎え、認知症になった葛藤と生活(伊藤成康)
▶ COMMENT 「歴史の生き証人」から学ぶ(三木裕和)
〈COLUMN 2〉高齢期になった仲間たちの当事者活動(小川玲子)

CHAPTER 3 地域で生きる当事者を支える
CASE 7  触法 刑務所から地域へ──4 度の罪で14 年服役していた
知的障害者の地域生活を連携で支える(山口博之)
▶ COMMENT 地域の福祉力を高めて触法実践を進めていくこと(伊藤成康)
CASE 8 強度行動障害 強度行動障害のある人の支援と多職種連携のあり方(今治信一郎)
▶ COMMENT 他者への信頼を重ねて──内なる声に耳を傾けて(関口奈緒美)
〈COLUMN 3〉「 わたしがつくるわたしのくらし」
       ──くらしに不可欠なヘルパーさんとの日々(林 優子)
PART 2 〈理論編〉障害のある人の暮らす権利と支援の専門性
CHAPTER 1 和解し合える場所─暮らしの場を考える(三木裕和)
CHAPTER 2 暮らしの場をめぐる歴史的変遷と実践課題(伊藤成康)
CHAPTER 3 暮らしの場で働く職員の労働課題─人権保障の担い手として(塚本洋平)
CHAPTER 4 暮らしをつくること、それを支える専門性(田中智子)

PROFILE

田中智子(たなかともこ)佛教大学社会福祉学部教授

三木裕和(みきひろかず)立命館大学産業社会学部教授

障害者の暮らしを支えるゼミナール