クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

認知症・高齢者

食べることの意味を問い直す

物語としての摂食・嚥下

新田國夫・戸原玄・矢澤正人/編著

2刷
食べることの意味を問い直す
  • ジャンル 認知症・高齢者

    判型 A5判・216ページ

    発行 2014年3月

    定価 2,420円(税込)

    ISBN978-4-86342-128-8 C0036

最期まで「口から食べる」ための
支援と地域づくりの物語

東京・多摩地域の医科・歯科・多職種連携で
「生涯安心して、おいしく、食べられる地域づくり」のモデル!
訪問の看護師・歯科衛生士・栄養士などが取り組む
「摂食・嚥下ネットワーク」のすぐれた事例!

医科・歯科の臨床・研究のリーダーが、
医療の急速な進歩と「人が老いて生きることの意味」を
「摂食・嚥下のあゆみとこれから」「嚥下の謎解き─臨床と学問の間」を
テーマに縦横無尽に語る!
藤島 一郎(浜松市リハビリテーション病院長)
植田耕一郎(日本大学歯学部教授)
山脇 正永(京都府立大学大学院教授)
新田 國夫(新田クリニック院長)
戸原  玄(東京医科歯科大学大学院准教授)
矢澤 正人(東京都新宿区健康部参事)ほか

[もくじ]
プロローグ1 ふたたび食べることを取り戻す
プロローグ2 口から食べることは、生きる意欲そのもの
Part 1
座談会◦立川で何が起こったのか
生涯安心して、おいしく、
食べられる地域づくりをめざして
Part 2
全国の事例から見る摂食・嚥下ネットワーク
石川県小松市/東京都新宿区
岐阜県多治見市/神奈川県厚木市
Part 3 1
座談会◦摂食・嚥下のあゆみとこれから
Part 3 2
座談会◦嚥下の謎解き─臨床と学問の間

PROFILE

新田國夫

岐阜県出身。1967年早稲田大学第一商学部卒業。1979年帝京大学医学部卒業。同大学病院第一外科・救急救命センターに勤務。その後、生化学医学博士修得。1990年に東京都国立市で新田クリニックを開業。1992年医療法人社団つくし会設立、理事長に就任。地域の在宅医療に尽くし、22年間に1000人近くの患者を看取る。
日本臨床倫理学会会長、全国在宅療養支援診療所連絡会会長、福祉フォーラム・東北会長。

戸原玄

1997年に東京医科歯科大学歯学部卒業し同大学の高齢者歯科の大学院へ進む。大学院在学中に嚥下リハを勉強するために藤田保健衛生大学医学部リハ科に国内留学、ジョンズホプキンス大学医学部に留学し、帰国後訪問での嚥下リハに力を入れ始める。2008年より5年間日本大学歯学部摂食機能療法学講座にて都区内全域へ訪問の嚥下リハを進める中、東京都の摂食・嚥下専門研修、多摩立川保健所の摂食・嚥下機能支援事業に関わり、2013年より東京医科歯科大学高齢者歯科学に異動して同様の臨床や各種事業への協力を行っている。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 老化制御学系“口腔”老化制御学講座 高齢者歯科学分野准教授。

矢澤正人

1978年に、東京医科歯科大学歯学部を卒業後、同大学予防歯科学講座の大学院で、むし歯予防の研究を行い、1982年に博士課程を修了。その後、公衆歯科衛生の現場での活動を希望し、東京都杉並区南保健所に勤務。杉並区における寝たきり高齢者の訪問診療の事業化に携わる。2000年に東京都多摩小平保健所に勤務。2005年に多摩立川保健所に異動し、摂食・嚥下機能支援事業を開始。2012年に新宿区健康部に異動し、新宿区ごっくんプロジェクト(摂食・嚥下をテーマとしたリハビリテーション連携モデル事業)を進めている。
東京都新宿区健康部参事。