クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

認知症・高齢者

癒やしのマフ

人と人がつなぐ認知症ケア

鈴木みずえ/著

癒やしのマフ
  • ジャンル 認知症・高齢者

    判型 B5変型・152ページ

    発行 2025年7月

    定価 2,860円(税込)

    ISBN9784863423930 C3036

マフの力で認知症ケアが、社会が変わる!

医療・介護の専門職、ボランティア、学校などの実践、マフ制作のポイントや注意点がわかるマフ入門書!
毛糸が手を暖かくつつみ、使う人の好みに合わせたモチーフが記憶と感覚を刺激する。編み手とケアする人と認知症のある人をつなぎ、笑顔とコミュニケーションを生み出すマフ。 可能性に満ちあふれた「マフの世界」をのぞいてみませんか?

●病院や高齢者施設でマフを導入する際の「チェックシート」「説明書」「同意書」「評価シート」付き

●平田のぶこ先生の動画と巻末資料ダウンロードページはこちらから

癒やしのマフ 特設ページ

CONTENTS

プロローグ 笑顔とコミュニケーションを生み出す「癒やしのマフ」

Part1 マフって何?
01 マフの背景と、注目すべき効果とは
02 マフの作成方法は?

Part2 マフを用いた実践
●ケアにマフを活用する際に注意すべきポイントとは
2-1 急性期病院でマフを導入 1年で全病棟に配置
2-2 マフから始めるコミュニケーションで患者との距離を近く
2-3 3人が使用中 医療療養病床でのマフの活用
2-4 デイ利用者にも入居者にもマフを活用
2-5 マフ活用を機に会話が増え経口摂取になった人も
2-6 さまざまな利用者にマフを通じて「楽しいケア」を提供
2-7 多方面とつながれるポジションを生かしてマフの普及を促進

Part3 病院・高齢者施設におけるマフの導入手順
●マフ導入、8つのステップ
3-1 マフの愛称募集や現場の理解の促進など導入時に取り組んだこと
3-2 集中治療室におけるマフの活用について
3-3 診療報酬改定がマフ導入をより促進

Part4 マフを作るボランティアの取り組み
●ボランティアの活動の実際、進化するマフの魅力
4-1 仲良しの女性たちがほぼ初心者から始めて一歩ずつ上達
4-2 工夫を凝らしつつ楽しいストーリーのマフを作成中
4-3 勤務先の病院の各施設へそして全国へ マフがここから飛び立つ

●認知症カフェとともに進化するマフ 矢吹知之さん
4-4 渋谷区との連携から他県との交流まで マフの魅力、広めます!
4-5 コーヒーが香る会場 メンバーには民生委員や地域包括経験者も
4-6 医大ならではの看護教育の取り組みで地域住民とつながる

Part5 人と人をつなぐマフ、地域での展開
●地域包括ケアシステム上でマフがうまく機能するには
●ボランティアグループにできること
●地域包括支援センターができること
5-1 施策会議で行政と連携 救急車にも常備されマフが地域に広がる
5-2 マフ編みも普及活動も認知症のある人の気持ちを想像しながら取り組む
5-3 異世代・多職種で団結! 伊豆半島からマフを広げる活動
5-4 被災者の心を癒やすマフの力を実感し北陸で普及を展開中

資料
・マフ導入のためのチェックシート
・マフのケア活用へのご協力のお願い 説明書/同意書
・マフを活用したケア実践シート(病院版)
・パーソン・センタード・ケアをめざしたマフのケア活用実践自己評価尺度

エピローグ マフの力で認知症ケアが、社会が変わる

PROFILE

すずきみずえ
国立長寿医療研究センター在宅医療・地域医療連携推進部特任研究員
浜松医科大学臨床看護学講座特命研究教授・名誉教授