クリエイツかもがわ│京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

発達障害

自閉症を「不安」の視点で理解する

対概念としての幸福感

三木裕和/著

1月中旬発送開始
自閉症を「不安」の視点で理解する
  • ジャンル 発達障害

    判型 四六判・144ページ

    発行 2026年1月

    定価 1,540円(税込)

    ISBN978-4-86342-405-0 C3036

●ご予約受付中!(1月中旬より順次発送いたします)→1/13発送いたしました。
●1月より研修会などで先行発売予定。書店発売は1月22日予定です。

●1/10学習会会場でお申し込みくださった方への発送は、1/13完了いたしました。
ネコポス(ポスト投函)を利用しています。
お問合せは、TEL075-661-5741(伊藤)までお願いいたします。

 

自閉症を「不安」という視点で捉えなおす試み

ASDのある人たちの特徴、強いこだわりや極端な行動の根底には不安が存在している。
そして、その不安に対抗する力は幸福ではないか。
療育、学校教育、福祉現場での不安と幸福の存在を考察し、不安の定義、幸福経験の質的・量的蓄積とは何かを掘り下げる。

CONTENTS

第1部 自閉症を「不安」という視点で理解する
1 自閉症を「不安」の視点で理解する
自閉症と不安症/「こわがり」の人たち/不安の対概念は何か/数直線を描いてみると

2 ちょっと変わった「幸福」
骨の収集が好き/ルパン三世に目覚めた/社会ロールモデルとして憧れているわけではない

3 実らない「好き」にも価値がある
知的障害のある自閉症/好きでたまらないけど、実らない/
「好き」が実らなくても、人生は豊かになる

3 生活のささやかな満足
起きがけに飲むお茶がおいしい/感覚過敏からくる苦痛/自閉症と「ささやかな満足」

4 人間に対する安心感─幸福を底支えする
行きつけの散髪屋さん/沖縄の民宿で「あれは障害じゃないな」/周りの文化

5  強度行動障害からの回復はグリーフケアに似ている
幸福感の喪失/「ホントにつらいときには、そんなことが生きる希望になる」

6 幸福を見つける
好きなものを見つける過程/自閉症の特徴を知っておく/まずは好きなことから

7 自閉症の人との共感関係を考える
自閉症の人は人間を「恐怖の対象」と捉えやすい/話しことばは確かに伝わりにくい/
相手の身になって想像する/得意なことが認められる

 

第2部 不安症って、何だろう
1 不安症って、何だろう
自閉症と不安症/不安という概念/心理学では

2 なぜ「こわがる」のか
不快な感覚刺激/人間を「味方」と捉えにくい

3 鋭敏センサーをもつ人たち
『死因の人類史』/新型コロナ感染症の時代/「こわがり」のセンサーが感じ取るもの

4 「行動変容を教育目標とする」
行動変容を教育目標とする/「私的出来事としての意識には手をふれず、行動を対象とする」/
「この神を信じないのか」

5  社会問題としての不安症
現代社会と不安症/OECDの幸福度調査/「絶望死」とは何か

6 幸福感の基礎をなす「発達の喜び」
ダウン症の子ども/できることがいっぱいあるけど/身辺自立は、模倣から始まる

PROFILE

みきひろかず
1955年、兵庫県生まれ。1979年、関西大学文学部卒業。2000年、兵庫教育大学大学院修了。
1980年より、兵庫県立氷上養護学校、同校中町分校(現北はりま特別支援学校)のぎく訪問学級、兵庫県立出石特別支援学校勤務、2011年より、鳥取大学地域学部地域教育学科。立命館大学産業社会学部教授。