作業療法
「ワクワクアプローチ」で広がる医療的ケア児の遊び
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ジャンル 作業療法
判型 B5判・132ページ
発行 2025年12月
定価 2,420円(税込)
ISBN978-4-86342-402-9 C3037
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子どもの「やりたい」という気持ち 「ワクワク」こそが発達の原動力
「ワクワクアプローチ」6つの基本原則と5つの力。
「育ちのスパイラル」を繰り返すことで発達していく!
感覚・運動・自然体験、認知発達、人との関わり、社会参加につながる6領域45の遊びで、 明日からの実践に活用できる「ワクワクアプローチ実践ガイド」─医療的ケア児の遊びと発達支援。
*ご予約いただきましたみなさまへの発送は完了いたしました。たくさんのご予約、ありがとうございました。
CONTENTS
Part 1 「ワクワクアプローチ」との出会い
① 重度障害児支援の現状と気づき
② 子どもの育ちの本質を見つめ直す
③ 機能訓練中心の支援への疑問
④ 子どもの主体性と「やりたい」に寄り添う発見
⑤「ワクワク」という言葉に込めた思い
⑥ 支援の幅を広げる「ワクワクアプローチ」の誕生
Part 2 「ワクワクアプローチ」の基本的な考え方
①「子どもの権利」としての遊びと発達
②「ワクワク」を支える環境との相互作用
③ 発達科学から見た「ワクワク」の力
④「ワクワクアプローチ」の6つの基本原則
⑤「ワクワクアプローチ」を支える5つの力
Part 3 「育ちのスパイラル」─ワクワクから始まる好循環
1 「育ちのスパイラル」とは何か
① 子どもの発達を理解する新しい視点
② 3つの重要な特徴
2 「育ちのスパイラル」の特徴と支援のポイント
2 「育ちのスパイラル」の特徴と支援のポイント
① 興味・関心をもつ:子どもが「やってみたい」と思える環境づくり
② 自分で選ぶ:「私がやりたい」という主体性を育む
③ 続けてやる:集中と没頭が育む豊かな学び
④ 成功体験:「できた!」の喜びを育む
⑤ 充実感、達成感、満足感:心が喜ぶ瞬間を大切に(心が育つ感情体験)
⑥ 意欲や自信:自信が芽生える瞬間を支える
⑦ 新たな挑戦:子どもの「もっとやりたい」を支える
3 終わりなき成長の螺旋
Part 4 発達を支える経験の理論と枠組み
1 医療的ケア児・重症心身障害児の現状と発達課題
① 医学的特性と発達への影響
② 二次的な発達課題の理解
2 「経験不足」という視点から捉え直す
① 医療的制約がもたらす経験機会の減少
② 過保護や環境制限の影響
3 「できない」のではなく「経験していない」への転換
4 経験が脳と心と体を育てる─脳科学の知見から
① 神経可塑性と経験の関係
② 敏感期と環境刺激の重要性
5 発達に必要な経験の全体像
① 感覚体験:感じる経験が子どもを育てる
② 運動体験:体を動かして世界を知る
③ 遊びと学び:遊びながら考える力を育てる
④ 自然体験:自然の中で感じて変化に慣れる
⑤ 人との関わり:人とつながり心を育てる
⑥ 社会参加:みんなの中で役割をもつ
Part 5 「ワクワク」を引き出す遊びの実践ガイド
遊びの実践における基本姿勢と準備
① 基本的な視点転換
②「ワクワク」を引き出す基本姿勢
③ 安全性と挑戦性のバランス
④ 観察とコミュニケーション
⑤ チームアプローチと家族連携
⑥ 環境設定と準備の考え方
1 感覚体験を豊かにする遊び
① 触覚体験を広げる遊び
② 前庭感覚を刺激する遊び
③ 固有受容感覚を育む遊び
④ 視覚を活用した遊び
⑤ 聴覚を活用した遊び
⑥ 嗅覚を活用した遊び
⑦ 味覚を活用した遊び
2 運動体験を促進する遊びの実践
① さまざまな姿勢での遊び
② 重力に負けない遊び
③ 微細な自発運動を引き出す遊び
④ 運動の多様性を広げる遊び
3 認知発達を育む遊びと学びの実践
①「ワクワク」を引き出す遊び(好奇心の拡大)
②「これをすると、あれが起こる」を楽しむ遊び(因果関係の理解)
③ 自分で決める楽しさを味わう遊び(選択の機会)
④ 自分なりの工夫を楽しむ遊び(問題解決能力)
4 自然体験を満喫する遊び
① 室内でも可能な自然体験遊び
② 季節を感じる遊び
③ 屋外での自然体験遊び
④ 予測不可能性を含む遊び
5 人との関わりを豊かにする遊び
① コミュニケーション能力を育む遊び
② 自己表現を引き出す遊び
③ 他児との交流を促進する遊び
④ 一緒に楽しむ集団遊び
6 社会参加につながる遊び
① 自己肯定感を育む体験
② 多様な人と出会う体験
③ 新しい世界を知る体験
④ 社会に知ってもらう体験
PROFILE
NPO法人laule’a(ラウレア)副理事長・作業療法士
NPO法人Nico’s Company理事、社会作業療法士協会理事、
藤沢市放課後支援事業者連絡会代表、作業療法による健康を考える会代表








