インクルーシブな社会をめざして
―ノーマリゼーション・インクルージョン・障害者権利条約
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清水貞夫●著 |
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●北欧と北米のノーマリゼーションを対比しながら、障害者福祉や障害児教育の理念として語られるインクルージョンの原理・思想を明らかにする。 ●国連・障害者権利条約を解説し「特別支援教育改革論」も提起! |
| ●もくじ | ●内容紹介 |
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はじめに 第1章 ニィリエのノーマリゼーション原理 1.ニィリエの生い立ち 第2章 ウォルフェンスベルガーのノーマリゼーション原理 1.ウォルフェンスベルガーによる 第3章 二つのノーマリゼーション原理のその後 1.ウォルフェンスベルガー定義のその後 第4章 社会的役割の有価値化(SRV)理論 1.ノーマリゼーション原理から「社会的役割の 第5章 ノーマリゼーション原理の広がりとその貢献 1.二つのノーマリゼーション原理の並立 第6章 ノーマリゼーションからインクルージョンへ 1.エックスクルージョンとインクルージョン 第7章 インクルージョンと国連・障害者権利条約 1.ノーマリゼーション原理と障害者権利条約 あとがき |
はじめに 日本では、ノーマリゼーション原理は、1960年代に「正常化」という訳語で紹介されたものの、障害者福祉や障害児教育関係者に知られるようになったのは、1981年の「国際障害者年」以降であったといってよい。だが、今日、ノーマリゼーション原理は、社会福祉や障害児教育の関係者はもとより、多くの人たちが日常語のように口にする用語になり、『厚生白書』や『障害者白書』などの行政文書にも登場するとともに、ノーマリゼーションの用語を含む「障害者プラン─―ノーマライゼーション七ヶ年計画」(1995年)も策定されるまでに流布している。しかしながら、私には、そのように通俗化したノーマリゼーション原理は、それをよく吟味すると、あまり内実がなく、表面的な理解ですらあると、感じられてしかたがない。例えば、ノーマリゼーションは、単に、社会のバリアフリーを促進すること、またグループホームなどの地域生活を障害者に可能にすること、さらには障害理解の啓発と交流活動を意味することであると理解され、それ以上でも以下でもないような記述も散見する。ノーマリゼーション原理は、障害者の分離施策と劣等処遇への批判を内包しながらも、それ以上のものを包み込む思想であるにもかかわらず、非障害者と障害者が障壁なしに一緒に生活することを単に意味するだけと理解していたりする。極端な話が、ノーマリゼーションという用語を使用することで、今日の社会福祉や障害児教育を語っている気になっているのではないかと、私には思われることすらある。これでは、社会福祉や障害者教育の充実はないと、私は考える。 2010年1月 |
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