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はじめに
読者へのメッセージ
自閉症スペクトラムとは
感覚編
1.あくまでも私のイメージ
言葉編
2.慣用句に弱いワケ
3.ちょっと 待ってて
視覚編
4.方向感覚
5.見えないモノはないもの!?
6.ならべる
7.あこがれの優先席
身体編
8.体の把握
9.服との格闘
10.マニュアル操作
学校編
11.学校はJungleのようでした
12.いじめって何?
13.私を救ったにゃんころりん
これからのあたし編
14.自分という器
15.特訓の成果
おわりに
『くれよん』紹介
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読者へのメッセージ
まずは、この本を手にとっていただいたことに感謝します。
この本は、タイトル『あたし研究』のとおり、あくまでも私個人の経験や体験をふまえ、イラスト化、文章化したものです。ですので、自閉症スペクトラム(以下、ASD)の人みんなに当てはまることではありません。
でも、なるべく多くの人たちにASDについて、理解してほしい、という気持ちで、描き/書きました。
私は、4年前にASDとの診断を受けました。
それまでの私の人生は、不安と孤独に満ちたもので、「自分はいてもいい存在」だと思えずにいました。
診断を受けてまもなく、友人が始めた発達障害を考える会『くれよん』で、お話をする機会を得ました。その時は、何をどう話したらいいのか、皆目見当がつきませんでしたが、毎月お話をしていくうちに、次第に自分を発見していくことができました。イラストを描くことで、また、お話しをすることで、私は少しずつ、自分のASDを受け入れ始めたんだと思います。
『くれよん』がなかったら、私はいまだに、混沌とした嵐の中を一人さまよっていたかもしれません。
今回、出版にあたって載せたイラストのほとんどは『くれよん』の資料として参加者に提供したものです。
私の幼少期は、毎日が冒険でした。意味がわからないまま、いろいろなことが起こり、いろいろなことに対応しなければならず、文字どおり「目が回る」ような日々でした。その頃はそれを、ツライなどとは思っていませんでした。他の人々もみんなそんな風に過ごしているのだろう…と漠然と思っていたからです。でも、「なんだか、私はウマクやっていけていないゾ…」という不安は常にありました。一言で言えば、私は「さみしかった」です。
私の願いは、一人でも多くの方々にASDについて理解していただき、これから将来を歩む子どもたちが、のびのびと自分の翼を広げて、成長していってほしいということです。私は、自分がASDと知るまで、ずっと自分の翼を隠して生きてきました。隠さないと生きてこれなかったからです。でも、翼を折って、隠して、生きていくのは、とてもシンドイことです。
私はいつの時点で(何歳の時に)、「翼を隠そう」と思ったのか、今では思い出すことはできません。でも、「みんなと少しチガウ自分」を、受け入れてもらうことが難しかったから、「自分の翼を隠す」ことを覚えたのだと思います。
隠し続けた年数分だけ、ツライ思いをしました。
でも、30歳を過ぎた時に診断を受け、隠していたことも忘れていた自分の翼に気づき、怖々、少しずつ広げてみたら…「アレ?あたし、空を飛べるかも!」と思えてしまうほどの自由を感じました。知れば知るほど、私の世界はおもしろいし、理解と工夫ヒトツで、伸び伸びと自分らしく歩いていける。
オトナの私がこのような経験をできるのだから、理解ある人々の中で、子どもたちが成長する(翼をのびのびと広げて生活する)ことができるなら、どんなにスゴイことになるだろう…と私は想像します。スゴイというのは、別に偉くなるとか、有名になるという意味ではなく、その子らしく生きられる、ステキな世界が待っている、ということです。幸せって、「ありのままにその人らしく生きられる」ことだと私は思っているんです。
子どもたちの翼が、折れないことを。
翼を隠す必要などない、と自分で自分を肯定できることを。
私は願っています。
小道モコ
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