手話を学ぶ人に贈る
目からウロコの手話
 ―手話を映像から解き明かす


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目からウロコの手話 長谷川達也●著
定価 1680円(本体価格1600円)
ISBN978-4-86342-030-4 C0036

●ろう者の手話は、映像がもとになっていることは意外に知られていない。その映像はテレビのようにどんどん切り替わり、話し手から見えるもの。あわせて「なりきる」「伝える気持ち」があれば、手話は格段に上達する!

●もくじ ●内容紹介

はじめに

第1章 ろう者と聴者の手話は根本的にちがう
  1 このような疑問はありませんか?
  2 「家に帰る」という手話は、どうしますか?
  3 えっ、私の手話がろう者と違う!?
  4 ろう者は映像が見えて、それを基に手話を
    しているんだ!
  5 映像は手話単語と重なってはいないんだ!
  6 聴者は、日本語のフィルターを通して手話を
    見ている

第2章 ろう者には映像が見える
  1 えっ、幽霊みたいな映像が見える!
    しかも目の前に!!
  2 あなたも映像が見えるの!
  3 いつごろから映像が見え始めたの?
  4 えっ、他の人は見えないの!
  5 これまで話題にならなかったのは、なぜ?

第3章 ろう者の母語は手話
  1 手話はろう者の母語だと言われているが……
  2 ろう者は物事をどのようにして捉えて
    いるの?
  3 だから、ろう者の母語は手話なんだ!
  4 外国のろう者と数時間で話ができるように
    なるのは?
  5 聴者で見える人がいる。その人の母語は?
  6 日本語の助詞と手話

第4章 映像とは、どんなもの?
  1 私たちが見たり記憶したりする映像という
    のは?
  2 ろう者に見える映像は、私たちが見える
    映像と同じ
  3 ろう者には何が見えるの?
  4 〔本を読む〕の手話の時、目の焦点はどこに
    合っている?
 
第5章 手話エリアと映像エリア
  1 手話エリアと映像エリア
  2 会話の映像エリア
  3 映像は映像エリアのどこに見える?
  4 話題の中心と映像の位置は関係がある

第6章 視線が大事
  1 なぜ、私の顔ばかり見て話すの?
  2 私たちの視線はどうなっているのだろう
  3 視線が大事だということに気がついていない
  4 ろう者の視線の先には?
  5 手話を読み取る時は、視線がポイント
  6 相手の映像の位置がわかるのは手話の動きや
    指差し、視線

第7章 複数のカメラの切り換え
  1 テレビドラマだったら
  2 手話はテレビドラマと違って、話し手からの
    映像なんだ

第8章 なりきる
  1 過去の会話を再現する
  2 話し手の顔に過去の顔の映像が重なるんだ
  3 聞き取り通訳をする時もなりきる

第9章 手話の単語と映像
  1 映像というのは具体的にはどんなもの?
  2 何月何日は縦書きなのはなぜ?
  3 映像にはならないと思われるのも映像なの?
  4 わからない物は、どんな映像?
  5 名前の後に〔男〕〔女〕を付けるのは?
  6 性別がわからない! 通訳はどうすれば
    いい?
  7 〔関係ない〕〔だから〕の手話も、映像が
    基になっている
  8 〔気がつく〕の手話も映像が基になっている
  9 〔話は変わって〕の手話は映像を消している
  10 あの手話は似ているが、消してはいない
  11 〔しかし〕の映像は、映像が急激に別の
    映像に変わる
  12 「です」「ある」という手話は、どんな
    手話?
  13 見える位置が自分との力関係で変わってくる
  14 異なるエリアに関わる手話

第10章 指文字と映像
  1 指文字で表されると、映像はどうなる?

第11章 語順と表情について
  1 「何を飲みますか?」
  2 「本を買う」
  3 文の中での語順

第12章 映像を意識する
  1 手話は映像で考える
  2 手話のリズム、句読点
  3 日本語を意識すると映像が見えなくなる
  4 映像が見えないので、手話は無理なのか?

第13章 伝える気持ち
  1 手話は、会話の言葉
  2 伝える気持ち・表情を考えてみよう
  3 視線はどこに向けている?
  4 表情が先に出るのが自
  5 手話単語より表情のほうが大事

第14章 ろう教育と手話
  1 先生の手話は映像が見える手話?
  2 ろう者の先生の役割はとても大きいし、
    聴者の先生も必要
  3 ろう学校の役割
  4 バイリンガルになれるよ

あとがき

はじめに

 この本は、全国手話通訳問題研究会(全通研)の自主出版ブックレットとして、2003年に『手話 ここが知りたい学びたい』を、2005年に『新・手話 ここが知りたい学びたい』を出したところ、大勢の方に読んでいただきました。
 特に『新』では「ろう者は映像が見える」「手話は映像が基になっている」ことを中心に書きましたが、映像が見えてない人には、驚きの内容でした。その後もいろいろなことがわかってきて、これをぜひみなさんにお伝えしたいと思い、このたび2冊のブックレットの内容を大幅に改編、書き下ろしも加えて1冊にまとめ、一般書店でも購入できるかたちにしました。
 この一連の本を出すきっかけになったのは、「幽霊みたいに見えるよ」という、ろう者の塚原さんの一言でした。映像が見えてない私にとって、これは信じられなく、驚きの内容でした。一体どんな時にどのように見えるのか、知れば知るほど次から次へと疑問が出てきました。その疑問を塚原さんや映像が見える聴者の野口さんなどに一つひとつ質問して確認することで、少しずつわかってきました。
 野口さんは、私に「長谷川さんは見えてなくて良かったよね」と言うのです。私も本当にその通りだと思います。もし私が見えていれば、塚原さんから「幽霊みたいに見えるよ」と言われた時、「そうだよね、当たり前だよね」と答えて、何も疑問に思わないで終わってしまったでしょう。
 ぜひ、この本で手話のことを知り、ろう者の手話に近づいてみませんか。

長谷川達也


著者プロフィール

長谷川達也(はせがわ・たつや)
 1949年生まれ。新潟県新発田市在住
 全国手話通訳問題研究会運営委員
 著書『手話ここが知りたい学びたい』
   『新手話ここが知りたい学びたい』
   (いずれも全国手話通訳問題研究会発行)


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教育医事新聞 2009年12月25日

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