| はじめに
序 章 知的障害者教育の課題と継続教育研究の意義
I 知的障害のある青年・成人の教育をめぐる課題
1.知的障害者教育の充実という課題
2.教育・学習システムに関する理論的課題
3.教育・学習の内容・方法に関する理論的課題
4.スタッフの力量形成に関する理論的課題
II 知的障害者継続教育の研究
1.知的障害者継続教育研究の意義
2.研究課題と研究方法
3.研究対象とする範囲
4.用語と概念
第1章 知的障害者継続教育の成立
I 知的障害者継続教育が成立する前提
1.1970年代までの知的障害児教育の展開
2.1970年代までの継続教育の展開
II 知的障害者継続教育が成立する要因
1.知的障害のある青年・成人の教育がもつ
意義の認知
2.障害のある学校卒業者への注目
III 知的障害者継続教育成立期の実態
1.未発達な知的障害者継続教育
2.成人教育における知的障害者教育
3.ホスピタルや成人訓練センターに
おける「継続教育」
第2章 知的障害者継続教育の拡大
I ウォーノック報告とその影響
1.ウォーノック報告における障害者継続
教育に関する提言
2.ウォーノック報告の影響
II 訓練制度の拡大とその影響
1.青年失業率の増大と継続教育の変容
2.訓練制度の展開と知的障害者継続教育への影響
3.知的障害者継続教育の拡大過程がもつ意味
III 知的障害者継続教育の実態
1.知的障害者継続教育の機関
2.知的障害者継続教育の形態
3.知的障害者継続教育の規模
第3章 知的障害者継続教育拡大期における
カリキュラム開発
I カリキュラム開発の背景
1.カリキュラム開発が求められた理由
2.知的障害者継続教育の目的
3.知的障害者継続教育の内容
II カリキュラム開発におけるアプローチ
1.目標アプローチ
2.目標アプローチへの批判
3.過程アプローチ
III FEUによるカリキュラム開発
1.カリキュラム開発におけるFEUの役割
2.軽度知的障害のある学生のカリキュラム
3.重度知的障害のある学生のカリキュラム
4.FEUによるカリキュラム開発の特徴
第4章 継続教育再編と知的障害者継続教育
I 障害者継続教育の再編
1.1988年教育改革法による再編
2.1992年継続・高等教育法による再編
3.2000年代における障害者継続教育の動向
4.継続教育の再編がもつ特徴
II 継続教育再編期における知的障害者継続教育の変化
1.補助金をめぐる変化
2.カリキュラムにおける変化
3.機関間連携における変化
4.学生数の変化
III 知的障害者継続教育における成人学生の拡大
1.1990年代半ばの障害者継続教育の状況
2.成人学生拡大の要因
第5章 継続教育再編期におけるカリキュラム開発
I 成人学生の拡大とカリキュラム開発
1.NIACEによる知的障害者教育への関与
2.成人の教育の特徴への注目
II セルフアドボカシーとカリキュラム開発
1.セルフアドボカシー運動の展開
2.カリキュラム開発におけるセルフ・アド
ボカシーの位置づけ
3.セルフアドボカシーと
学生中心的アプローチ
III スキルを中心とするカリキュラム開発
1.学生中心的アプローチと
目標アプローチの並存
2.基礎スキルの重視
第6章 スタッフの力量形成をめぐる構想と現実
I スタッフの力量形成をめぐる1980年代までの状況
1.スタッフの置かれた状況と力量形成の必要性
2.スタッフの力量形成の形態
II スタッフの力量形成をめぐる構想
1.スタッフの力量形成の課題化
2.体系的なスタッフの力量形成の構想
III スタッフの力量形成をめぐる1990年代の展開
1.スタッフの力量形成の遅れ
2.トムリンソン報告によるスタッフの
力量形成の重視
3.スタッフの力量形成をめぐる困難
IV スタッフの力量形成と知的障害のある人の参画
1.障害者継続教育における障害のある人の
参画の強調
2.スタッフの力量形成への知的障害のある
人の参画
3.知的障害のある人の参画とスタッフの専門職化
終 章 知的障害者教育の発展に向けての注目点
年表
省略表記
参考文献
あとがき
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はじめに
当事者のための当事者大会―オーティズム・リトリート・ジャパン
みなさん、第三回オーティズム・リトリート・ジャパンへようこそ!
この抄録は、二〇〇八年三月に行われた第三回オーティズム・リトリート・ジャパンの講演録として、当日参加した人たちには記録として、また、当日参加できなかった人にも情報が行き渡るようにと編纂しているものです。
第三回ともなると、聴講のみなさんの中にも当事者の方々が増えてきて、雰囲気もしだいに高まりを見せてきました。忍さん&ロザさんといった初回からの講師陣も聴講生として参加してくださっていて、大変心強く感じています。
今回の講師陣はこれまでもご登壇いただき、また、私の本にも登場してくださっている方々の中から、おなじみのニキ・リンコさん、成澤達也さん、榎木たけこさん、風花さきさんに、新たな自分研究や後日談と、新たな日常生活や周囲の人たちとうまくやっていく工夫について話していただきました。また、今回の抄録で活字デビューとなる満石理恵さんには、娘から妻、嫁と母、というモード変換の工夫や、定型夫との夫婦円満の秘訣、嫁として嫁ぎ先の親族との協調の工夫について、話していただきました。
今回も多くの学びと勇気を得ることのできた大会でした。
どれだけ多数の成人当事者の暮らしぶりを学んでも、どれだけうまくいっていそうにみえても、決して工夫と家族の理解や周囲の支援なくては生活の維持は困難であり、破綻への落とし穴は、どこにでも存在するということを思い知らされもし、また、当事者の方々が苦悩しつつも命の尊厳を輝かしながら生きている、その実情に触れる絶好の機会でもありました。
今回はまた、お二人の医師の方々に、自閉症研究の二〇〇八年現在の最新情報と薬物に関わる情報をお話いただきました。リタリンが処方されなくなったことから不安に陥った成人たちも多かったので、一度きちんと薬物に関わる情報提供もしておくべきとの判断からです。
第四回オーティズム・リトリート・ジャパンは、諸事情により、佐賀のアインシュタインクラブというASD青少年の本人活動に替え、非公開開催となりました。したがって、この抄録も第四集は刊行されません。小学一年から二〇歳までの青少年たちが集まり、過去三回の大会における学びの内容の中で、彼らの年齢で知っておくべき情報について絞って勉強会を開催しました。
第五回は二〇一〇年二月末〜三月初旬の土日に開催予定です。再び、『当事者のための当事者大会』という、当初の方針に沿った内容と講師陣にお集まりいただく予定です。ぜひ多くの方々のお運びをお待ちいたしております。
二〇〇九年三月
それいゆ相談センター 総合センター長 服巻 智子
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