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はしがき│テレサ・ボリック博士
著者まえがき│
メアリー・ニューポート、ジェリー・ニューポート
編集者より│R・ウェイン・ギルピン
第1章 目に見えない下準備の年月
第2章 みんなが性に目ざめるころ
第3章 家庭での性教育
第4章 見栄を張らずに、楽しいデート
第5章 ぼくたちのお得な点・困った点
第6章 セックスと感覚の特異性
第7章 「片想い」と「病的な関係」
第8章 男性とステキなおつき合いをするために
第9章 女性とステキなおつき合いをするために
第10章 避妊、感染症の予防、そしてきみたちの責任
第11章 少数派
第12章 性犯罪から身を守るために
第13章 成長の遅い人たち
付録・インタビュー たった一つのやり方なんてない
メアリー・ニューポート、ジェリー・ニューポート
聞き手:ヴェロニカ・パーマー
(the Autism/Asperger's Digest Magazine on Social Relationships)
あとがき
ブックリスト
解説│服巻智子
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あとがき
セックスや恋愛のことって、知らない者には神秘の世界に見えてしまうものだ。この本ではいろんな情報をお伝えしたけど、それによって謎が解けてくれるといいなと思う。みなさんには、恋する幸せは手の届かないものじゃないと信じられるようになってほしいし、可能性がある以上、そのための努力を始めてほしい。この本の内容には、理想論もあれば、現実の叙述もある。セックスといってもいろいろで、ひどく淫らなものもあれば、つらい経験に結びつくこともある。政治的に正しいことばかりじゃないし、宗教の教えをはずれるときもある。でも、前にも言ったとおり、奇蹟のようにすばらしい、心満たされる経験にもなりうるのだ。
どうか、自信と知識をつけてほしい。前進し、勝利するためには、十分な装備が必要だ。そして、恋愛もセックスも、自分のスタイルに合ったものを手にしてほしい。
ぼくに勇気を与えてくれた人生最大のできごとといえば、四十六年以上も待って、ようやくメアリーに会えたことだ。メアリーは無条件でぼくを愛してくれる。義務感から、あるいは同情からぼくを愛してくれた人はたくさんいたが、ありのままで愛され、受け入れてもらえるという経験はこれが初めてだった。自閉症であろうとなかろうと、無条件の愛こそ、人が人に与えることのできる一番貴重な贈りものではなかろうか。
無条件に愛される権利は、あらゆる人間に、生まれながらに与えられるべきじゃなかろうか。そして、すべてがうまくいったとき、性体験とは、二人の大人の間に生まれた無条件の愛を寿(ことほ)ぐ、究極の儀式になるはずなのだ。
この本には、さほどの力はないかもしれない。でも、せめて、嘘を打ち消すことくらいはできるだろう。今まで、自閉症者はセックスになど興味がないはずだとか、好奇心を満たし、リスクを引き受け、経験を積めるだけの能力はないはずだといったでたらめが信じられてきたからね。ほかの分野でもそうだが、セックスに関しても、ぼくたちはほかのみんなに負けず劣らず、人間くさい人間なのだから。
ジェリー&メアリー・ニューポート
アリゾナ州ツーソンにて
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